気がつくと、夏。

オダギリジョーが『傘がない』のPVに出演したということで、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080709-00000571-bark-musi.view-000
最近は古いMDを引っ張り出して、井上陽水を聴きたおしています。はじめて聴いた中学生くらいの頃には、「なんじゃこの歌詞は」というちんぷんかんぷんなカンジでしたが、齢を経るごとに染み入るようになりました陽水。
都会では自殺する若者が増えているけれど、それよりも問題なのは、今傘がないということ。傘がないけど、君に逢いに行かなくちゃいけないということ。身勝手で、切なくて、ロマンチックだと思います。
氷の世界』も好きです。「まっいにーちー、ふっぶき、ふっぶき、こほりのせっかいー」というブレイクを聴くと、ホント何もかもどうでもよくなって、ずばっと突き抜けた気分になります。


『傘がない』はUAがカバーしてるバージョンもありますが、あれもなかなか好きです。
UAといえば『電話をするよ』。UAというよりワタナベイビーでしょうか。だるい真夏とか、恋愛に終息ムードが漂っている際とかに、聴きたくなる曲です。
僕は少し狂っているよ。また電話をするよ、電話をするから、頼むから僕を慰めて。
…って、真に受けると相当こわいですが、酔っ払ってやさぐれるときって、こんなカンジ。


と、日々飲んだくれつつひとり懐メロ大会をしてる間に、7月も半ばに差しかかります。
やらなきゃいけないことを何ひとつやっていない!!
夏というだけでせいいっぱいである体質が、年々ひどくなってきているように思います。


そして夏は恋の季節ということで、思うのは恋のこと。
少し前は、「恋愛でやきもきするのはもういや」「もういいや」と言って結婚していく友人の気持ちがよく分からなかったものです。「なんで?恋愛ってこんなにアドレナリンが出て楽しいのに!」と。
だけど、なんだか今さらながら、最近少し分かる気がしてきました。
あたりまえのことなのですが、関係が壊れたり、傷つけたり傷ついたりすることって、とってもつらいし、それに持ち堪えるのに相当なエネルギーを要します。何度も何度でも引き受けていくつもりでしたが、齢30過ぎにして活力消耗ぎみ。
何よりも、朝起きた瞬間やひとりで電車で揺られている際に、ふっと「醒めたかも」と思うこと、あれにぐったりします。すごく好きだったのに、あんなに盛り上がったのに、自分の気持ちが引き潮のようにすーっと醒めているのに気づく瞬間、あれほど失望することはありません。相手にというよりは、9割方、自分に失望するのです。


なんだかもういやだなー。
夏だから、少し弱くなっているだけ。かもしれませんが。