秋の気配

TBS『マツコの知らない世界』で、KREVAが文房具について、BRAHMANのRONZIが朝ラーメンについて語っているのを観た。

20代の頃ににヒップホップやハードロックのバンドで大変にやんちゃだったり尖っていたりしていて、MCすら挟まない硬派なライブをやっていたりした人たちが、いい齢になって、ゆるく面白いおじさんとしてこういう番組に出ているの、なんだか好きです。培ってきたものに対する自信と余裕があるなって思う。

今まさに20代を謳歌する若い人たちは、この人たちのことを知っているのだろうか。テレビで見かけて、どんなふうに思うんだろうか。

わたし自身は、あの頃と質は違えど20年経ってもまだ「考え中」で、立ち止まっている感はないにしても、この人たちと比べると随分と子どもっぽい気がしてしまう。

日々読んでいる本や観ている映画に「こういうことだったのか」というアハ体験を重ねながら、数か月経ったらそれをまた忘れていたりして、振り返ると全然アハじゃなかったんじゃないかと思いつつ、瞬間の閃きだからこそアハ体験なのではないかと思いなおしたりして。

人間は考える葦である、と共に、意識は単に体の副産物である、という、両刀の心構えでいたいと思う。

もうすぐ秋。