夏の魔物に会いたかった。


大人の夏休みが終わってしまいました。
ええ、3ヶ月近く無職でした。


職はいくつか変えてきたけれど、
前職の間に職を決めなかったことははじめてで、
1週間を超えて休むことも、社会人になってから初めてでした。


「せっかくなんだから旅に出なよ!」という進言がほとんどだったし、
わたしもさすがにどこかに行こうと思ってましたが、結局…


都内および近郊をうろうろして、過ぎていってしまった!
普段となんにも変わらないじゃないか!


でもなんか、すごく有意義だった気がする。
気がするだけかしら?
いや、でも、たぶん。


やったことを、まとめてみよう。


■アート
ハイメ・アジョン展@渋谷西武
岡本太郎展@渋谷パルコ
名和晃平展@東京都現代美術館
ミン・ウォン展@原美術館
フレンチウィンドウ展@森美術館
和田誠展@世田谷文学館
…ほか、ちっちゃなギャラリーもいくつか。


■映画・ドラマ
キッズ・オールライト
ブラック・スワン
100,000年後の安全
コクリコ坂から
『人生、ここにあり!』
…ほか、DVDでいっぱい。


…ほか、海外ドラマも全ドラマ合わせて4シーズン分くらい観る。
1シーズン24話として、96話?


■本
たくさん


■美味しいお店
たくさん


そして、とにかく飲みました。
しばらく会えなかった友達に何人か会いました。
いつも会ってる友達には何度も会いました。
一度しか会わないだろう人にも、たくさんたくさん会いました。


よく走り、よく自転車に乗りました。
料理・掃除・洗濯もしました。
チャリティーやボランティアに参加しました。
ライブもDJイベントも行きました。
祭りも行きました。
父と母と、祖母と兄家族にいつもより頻繁に会ってたので、
家族孝行にも、なったのかな。


結婚するわけでもないし、フリーになるわけでもないし、
ましてや病気なわけでもないし、
その齢で無職になって、一体どうするつもりなの?
と、口に出して出さないで、非難されることもあったし、
わたしも2割くらい、不安に思わないでもなかった。


でも8割は… 伸び伸び生活を楽しんでおりました。


決断をしていくと、つらいことや悔しいこと、
苦しいことだっていっぱいある。
選択したがゆえに、逆に手に入らなくなるものも、
いっぱいある。
ぼんやり流されて生きてるよりも、そりゃまあ数倍。
だからって喜びも倍になるかというと、
そうとも限らない。


でも、自分で決めたことであれば、
全てを引き受けるって覚悟ができるし、
隣りの芝生だってあんまり青々しくは見えない(たまに見えるけど)。
いつもそれだけが、生きる主軸。


そして、
人生を自分で考えて選んで決めて来られたことを、
そういうふうにわたしを守り育ててくれた家族がいることを、
自分を信じて見守ってくれる友達に恵まれていることを、
わたしはこのうえない幸福と思って感謝すべきなんだと、
いつも思う。


文句を言う余地はない。


とりあえず、また本の仕事をしています。
今回は海外にも行くようです。
まあ、3ヶ月後くらいに同じ仕事をしてるかどうかは、
わからないけれど。


人生は、予想がつかないからこそ、面白いんじゃあないかしら。