仕事とわたし。

三寒四温とはまさにこのことで、
若干肌寒い日が続いているわけですが、
新宿御苑の桜は、つぼみが綻びはじめております。

春だからか、不況だからか、
最近巷で仕事の話題が多い気がします。


わたしの仕事はといえば。


現在の会社には、
もともとは版権業務担当的なポストで入社しているわけですが、
社員減少と器用貧乏なスキルが相乗効果(というか禍)を産み、
当初の契約書作成等の業務にプラスして、


・原稿読み
・校正作業
・英語の資料や外国人に出会ったときの翻訳(意訳)
・画像処理
・委託販売管理
・PCメンテナンス
・サーバー管理
・営業(!)
・庶務業務(請求書、備品発注、電話応対、資料作成、議事進行等)


…等々。


気づけばなんだか統一感のない仕事をしています。
担当者がいなくなり、
「この仕事はどこに頼めばいいのだろう?」
と仕分けに困ったものが、すべて回ってきているのです。
ある意味、今までの会社で培った経験の集大成であるのですが。


上司に、


「わたしの今の職務って、履歴書になんて書けばよいのでしょうね?」


と訊いてみたところ、


「なんだろうね…
 「法務」でもないし、「編集総務」の枠も超えてるし、
 「雑務」っていうと軽いよね…
 …わかった!「介護」!「できない社員たちの介護」!じゃない?」


と、言われました。



「介護」?
ないよね?
そんなポスト、他の会社にないよね?


「まあ、ジャンルの垣根を跳び越えたってことだよ〜ボーダーレス!
 すごいすごい〜」




ホント箸にも棒にもかからないことになってきてるなあと思いますが、
まあ、しょせん浮草稼業、性には合っているのかもしれません。


渡辺ペコの『にこたま』というマンガ(とても心に響くマンガです)では、
29歳のあっちゃんが新聞記者を辞めてお弁当屋さんに勤めますが、

にこたま(1) (モーニング KC)

にこたま(1) (モーニング KC)

そういうのいいな、と思うこの頃。


目で見て
手で触って
自分が何やってるのかちゃんとわかることを
仕事にしたいと思ったんだ
弁当屋は
作って買ってもらって食べてもらうっていうのが
すごいシンプルで具体的でしょ


出版業界の底辺をウロウロしてそろそろ10年ですが、
「仕事」というものに対するスタンスや考え方が、
確実に10年前とは変わってきています。


来年の今頃は、どんな仕事をしているのでしょう。
(って思うことが常態化してること自体がおかしい)