Inouekabuki Shochiku-mix『蛮幽鬼』@新橋演舞場を観ました。

劇団☆新感線関連の舞台は、ここ数年毎年何かしら観に行っていて、習慣になりつつあります。


チケットが高額なだけあって、舞台美術が圧巻。
天井のあれがああ降りてきて、舞台上のあれがああ回って、映像をこう使って…精巧なセットが、素人には想像だにできない動きを見せて、場面の転換や時代の流れや場所の違いを表現します。
素人には想像だにできない、というのは、役者さんたちの動きもしかり。彼らの一発勝負の間合いやタイミングは、日々の鍛練なくしては絶対にできないものです。


演劇を好きじゃない人が皆口を揃えて言うのは、「目の前で演技されると気恥ずかしい」「わざとらしい気がして物語にのめりこめない」というようなことです。
わたしも実際退屈な舞台を見ていてそんな気持ちになったこともあるし、それも分からないでもないのですが。
リテイクや、ズームなどのカメラワークや、ロケハンがなく、今その時の、眼前の小さな舞台だけで、違う国の景色を見せてくれたり壮大な物語を映してくれたりするというのは、表現ということの極みなのではないかと。
演劇はやっぱり、映画とはまた違ったすばらしい芸術なんだと、新感線の舞台はいつも教えてくれます。


あー、面白かった。