日本のドラマも好きです。

幼い頃からわたしは筋金入りのテレビっ子だったので、近年人気が定着した海外ドラマのみならず、日本のドラマも数多く観てきました。その黄金期が1994年あたりから2004年くらいまでの10年ほど。
ロングバケーション』、『29歳のクリスマス』、『ひとつ屋根の下』、『踊る大捜査線』、『眠れる森』、『やまとなでしこ』、『恋ノチカラ』、『池袋ウエストゲートパーク』…etc.etc.
社会現象になるような、後年語り継がれるような、そんな魅力的なドラマが今より多かった気がします。
最近、その時代のドラマが再放送されていることが多く、改めて観るとやっぱり面白い。携帯がなくて固定電話だったり、服が肩パッド入りだったり、時代のズレを感じる場面もありますが、それを踏まえても、尚。
今のドラマのように原作モノが少なく、オリジナルが多いのも特徴。脚本家やプロデューサーの力量がダイレクトに反映されています。


ドラマのほか、本にしろ映画にしろ、とにかく数多すぎる「物語」を貪って育ってきたのが、ちょっと錯綜した人格に形成されてしまった一因かもしれませんが、そこはなんとか「豊か」という言葉に置き換えたいところです、豊かな想像力と、創造力。
でも最近思うのは、「こういう場合もある」「ああいう例もある」という、「物語」で学んだ人生のサンプルが多すぎると、逆に現実で人は身動きがとれなくなってしまうのではないか、ということ。絡めとられそう。


最近家族が再放送を録画してはまっているのが、『ランチの女王』。

ランチの女王 DVD-BOX

ランチの女王 DVD-BOX

洋食屋を舞台に繰り広げられるホームドラマかつラブコメで、笑えてほろりと泣ける、よいドラマです。
俳優陣もたいへん豪華。洋食屋に押しかけて住みこみで働きだす主人公に竹内結子、洋食屋で働く兄弟の次男が江口洋介、三男・妻夫木聡、四男・山下智久、放蕩長男が堤真一、近所の八百屋さんが伊東美咲、次男の友達が瑛太(当時はまだ芸名が“EITA”!)…今となってはもう皆が皆、主役級。


このドラマに出てくるオムライスやハンバーグ、カレーライスといった、物語のキーアイテムともなる洋食がとってもとっても美味しそうで、洋食熱が高まり、今週末は思わず家族で近所の洋食屋へ行ってしまいました。
うちの近所にはキッチンマカベという芸能人も通う老舗の有名な洋食屋さんがあり、ここも大変美味しいのですが、今回は趣向を変えてビストロマーマレードへ。昭和な内装が面白い。
ワインを飲みながらオードブルの盛り合わせをつまみ、デミグラスソースのかかったハンバーグやらブイヤベースやらをいただきました。満腹。
また引っ越す際には、近所に気軽に通える美味しい洋食屋さんがある街がいいな。


こんな本があるのも発見。

『ランチの女王』直伝 洋食レシピ

『ランチの女王』直伝 洋食レシピ

ドラマも人気があったし、やっぱり反響が大きかったんだろうな。美味しそうだったもの。思うところは皆同じ。