大谷健太郎監督『NANA』を観る。

NANA -ナナ- スタンダード・エディション [DVD]

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観てしまう。
大谷監督、『アベックモンマリ』も『とらばいゆ』も小品ながら味わい深いいい作品だったのに、なぜこっちへ?
矢沢あいのマンガは大体読んでるけれども、面白くはないとは言わないし何がウケているのかもわかるけれども、ヤンキー気質が根底にあるので、わたしとは永遠に相容れないものを感じる。夜露死苦ノリ。
マンガにとっても忠実な作品、だからこそ全編にわたってむずがゆくてならない。
あれは結局はどこまでいってもマンガなのだ!すべてがマンガだからこそあり得るシチュエーションなのだ!
突然テーブルに飛び乗り携帯電話に向かって「忘れられない夜にしてやるぜ」なんつって熱唱する女、そんな女イヤだ。
中嶋美嘉が「〜ねぇよ!」「〜だ!」と声を張りあげるたびに、あまりの違和感に興醒めする。絶叫がそぐわない女性なのだ。ヴィヴィアンの服をあれだけ原作のナナのように着こなせる女優は、確かに他にいない気がするけれども。
宮崎あおいちゃんがどこまでもカワイイのが救いだ。タマテツがラストに一瞬しか出てこないことにビックリ。続編をはじめから企画しているとしか思えないキャスティングだ。
ところで、ハチの彼氏・章司役である平岡祐太くん、かわいいぞ。くふ。


吉祥寺は12年前から慣れ親しんだ街。下北沢に次いで、訪れると安心する街だ。まめ蔵でカレーを食べて帰る。