ティム・バートン監督『チャーリーとチョコレート工場』を観る。

チャーリーとチョコレート工場 [DVD]

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ロアルド=ダールの童話が原作、もともとは短編小説の名手として知られる作家ですね。
そういえば同じくバートンの『ジャイアント・ピーチ』の原作もダール。この夢溢れつつ奇妙な作風が、バートンの琴線に触れたのでしょう。
ここ数本でずいぶん丸くなった感はありますが、わたしはいまだこの監督が大好きです。オタクでありながらメジャー、おセンチでゴシックでロマンチックで偏執的で。変態なまま、いつまでもハリウッドに居つづけてほしいと常々思っています。
今回のバートンも、好き。
感動大作(?)であった『ビッグ・フィッシュ』と比べると、本来のバートンに少し戻った感がある。
ジョニー・デップの怪演が見事!皆が口を揃えて言うことだけれども、『シザーハンズ』でのデップを彷彿とさせる。
敢えて難点を言うならば、工場内での子供たちのエピソードがひとつひとつ区切られすぎていて、物語が流暢でない印象が残ってしまったけれども。
それもウンパ・ルンパ族の見事なパフォーマンスで解消か。チョコレートがとっても食べたくなった。