すっきりすることがない。

人の多い街中をなるべく避けて、住宅街にあるメキシコ料理店で、バスでゆらゆらと向かって落ち合った。料理の評判はまずまずながら、店主が無愛想で感じが悪い、という口コミがほとんどだったので、少し身構えて席に着いたけれど、美味しい料理や店内のかわいらしい装飾の感想を素直に伝えると、とても気さくに話してくれて、帰りにはお土産さえ持たせてくれた。人の感じ方や相性は千差万別、口コミの通りの事もあるし、まったく異なった感想を持つこともあるから、目安程度として受け止めるという感覚を忘れたくないと思う。

連休は計画的に無計画的に、意外と人と会うことができた。おそるおそる、場所と距離感に気をつけて。
この薄い膜のような非日常感、横隔膜の底を覆い続ける鬱々とした気持ち。これはいつまで続くんだろう。これが当たり前の日常になって、すっかり馴染んでいる日もくるんだろうか。それともみんなもう十分に適応していて、私だけが取り残されているんだろうか。