思い切って僕の先端が、君までのびたら最高だ。
というのは、ゆらゆら帝国の『ザ・コミュニケーション』という歌でしたが。
- アーティスト: ゆらゆら帝国,Shintaro Sakamoto
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先日、お酒の席で初めて知り合った方が聴覚障害の方でした。
主に筆談で楽しく会話させてもらったのですが、友人は「ちょっと昔やってたの」と言って、手話で会話を試みていました。
それは手話においてはカタコト程度のものであったかもしれないんだけど、そんなコミュニケーションの幅を持っている彼女が、なんだかすごくいいなと思った。相手の方も、手話使う彼女を見て、相好を崩していらっしゃいました。
フランス人は、「観光客に対しては、英語を話せても話せないフリをする」「自国の言葉を話さない観光客には冷たい」といわれているのは有名な話。
昔フランスへ初めて旅した際、私はそれを真に受けてド緊張。「Bonjour」(こんにちは)「Au revoir」(さようなら)「Merci Beaucoup」(ありがとうございます)だけはきっちり覚え、お店に入ったときにはひたすら繰り返していました。
実際はそこまで頑ななカンジでもない気がしましたが、異国の人が自国の言語を話そうとしていると、それだけで「コミニュケーションをとりたい」という心意気を感じるし、嬉しいものですよね。おかげで旅の間中にこやかに対応していただけました。先方の言ってることはまったーく分かりませんでしたが。
以前から思っていることだけど、日本に観光に来ても終始英語で会話を押し通そうとする外国人をたまに見ると、なんとなく腑に落ちません。
なぜ?ここ日本だし。訪れるならば、せめて「こんにちは」「ありがとうございます」「すみません」というような、挨拶やお礼の単語くらいは覚えようとは思わないのかしら。
導入だけでも日本語を話そうとしてくれると、外国人というだけで萎縮してしまう日本人でも、力になろうとか、交流しようとかって思えるのになあ、と。英語を話せない日本人が悪いのか?日本国内にいる限り、その理屈はないと思う。
何ヶ国語も話せるスキルを持っている人が必ずしもエライわけではないけれど、言語はコミュニケーションの扉を開くきっかけのひとつである、とは思います。観光に来ている=日本の文化に興味があるということなのに、きっかけを作ろうともせず、扉を自ら閉ざしてしまうのは、寂しいなあ。
言語はもちろんのこと、手話にしろ、お酒にしろ、料理にしろ、音楽などの表現にしろ。
コミュニケーションの間口をたくさん持っている人、コミュニケーションに積極的でオープンである人が、人間味に溢れていて、やっぱりとても好きです。オープンであることと、人の心に土足で踏み込む、ということとはまた別のおハナシなので、匙かげんが難しいけれども。
わたしは帰国子女ながら、お恥ずかしい話で今や英語も大して話せませんが、「こんにちは」と「ありがとう」だけなら…少なくとも10ヶ国語いける!はず。
とりあえず、「サーフィン」っていう手話を覚えました。
- 作者: 蛇蔵,海野凪子
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