怠惰を逃れる術がない。

中原中也の『山羊の歌』のなかに『憔悴』という詩があって、
わたしは休みの日が終わるたびに、このフレーズを思い出します。

「あゝ 空の歌、海の歌、
ぼくは美の、核心を知つてゐるとおもふのですが
それにしても辛いことです、怠惰をのがれるすべがない!」

休みを前にすると、
普段毎日の仕事やおつきあいに追われて疎かになっていること、
やりたいと思ってやっていないことを思い浮かべて、
休みがきたらあれもやろうこれもやろうとウキウキするのですが・・・


結局、いつのまにか休みの終わり。
何もできていない。


中原中也、あなたは核心を知っていたよ。

山羊の歌―中原中也詩集 (角川文庫―角川文庫クラシックス)

山羊の歌―中原中也詩集 (角川文庫―角川文庫クラシックス)

でも、きっと今年も足ることを知らないんだろうなという自分が、
頼もしくもある2012。


みんなにとって実りある、楽しい1年となりますように!