マシュー=ヴォーン監督『キックアス』を観ました。

水曜日。いくつかの映画館で映画が1000円で観られる日。
なんだかどうしても気になる、どうしても観たい映画があって、会社帰りにシネセゾン渋谷まで走りました。間に合いました。

マシュー=ヴォーン監督『キックアス』。
監督としては目立った公開作品がないように思える方ですが、大好きなガイ=リッチーの『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』のプロデューサーなのです。そういえばあれも公開時にシネセゾンで観たなあ。

キック・アス DVD

キック・アス DVD

いわゆる「オタク」な高校生男子が一念発起し、覆面ヒーロー姿に扮して街のパトロールをはじめる。
ヒーローの姿をしてても中身はただのひ弱なオタクだから、当然各地で痛めつけられるんだけど、ある晩、気合いでギャングに打ち勝つ!
その動画がYouTubeにアップされ、彼は「キック・アス」という名のヒーローとして一躍有名人に。
その動画をきっかけに、いろいろな偶然と必然が重なって、彼は、極悪非道なマフィア×マフィアに恨みを抱えて特殊訓練を重ねたスーパー父娘の死闘に巻き込まれていく…。


思ってたより「血だらけ!」「いいい痛い!」という場面が多かったけど、総括すると、痛快な映画でした。
どこまでも強い父娘(お父さんはニコラス=ケイジ)、特にまだちっちゃい娘のアクションシーンの俊敏さ、凄絶さに口あきっぱなし!
全体的な起承転結としては勧善懲悪、オーソドックスで想定内なんだけど、「承」と「転」の奇天烈なシチュエーションにもあんぐり・・・オタク高校生が正義感をバネにあっと驚く成長を見せるところにも、スカッとします。


観にいってよかった。


ひとりで映画を観にいったのって、2年以上ぶりくらい。実は、読書量も格段に減っていました。
わたしはここしばらくで、独りの時間の使い方がずいぶんヘタクソになってしまっていたみたい。
別のことをたくさん学んでいたわけだけれど、なんだか自分の愛する文化的な諸々に対しては、とてもつまらない人間になっちゃっていたなあ、反省。
バランスって、難しい。


少しずつまた自分をとり戻して、今年は好きなことをいっぱいしたい。



エンドロールで流れるMIKAの曲、ふさわしくてすごくよかった。