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女子のDNA。

こないだの土曜日の朝、義姉が平日のうちにやれなかった家事をこなすために、甥と姪が強制送還されてきました。
兄が面倒みてりゃいいのになあという気持ちにもなるのですが、連日遅くまでの接待で疲れたのか、爆睡中らしく。おい、起きたまえ。


共働きで、幼児×1+乳児×1(+家事能力ゼロの夫)を抱えてるって、きっと想像を絶するめまぐるしさ、おキラク独身貴族なわたしとは、時間の流れ方がまったく違うのだろうなと思います。


4歳の甥は預けられることにもだいぶ慣れ、我が家にある彼専用のオモチャやピアノで遊び、滞在を満喫するのですが、1歳の姪は、お母さんがいないことに気づくと、ムキャーと泣き出します。そして、泣き止んだ後もとってもフキゲン。おばあちゃんにしがみついて、無言。


「これ、サキちゃんのオモチャ〜」
「ほら、サキちゃんも躍って〜」


とお兄ちゃんが健気に気を遣ってあげているのに、相変わらずのヤブニラミ。


甥が1歳くらいの頃には、逆さにして持ち上げたり、くるくる回したりすると、キャッキャと笑い出したものですが、さすがに女の子だし、そんな荒い扱いをするわけにもいかないよねえ…


と、扱いを考えあぐねていると、
ふいに、何かを見つけた彼女の瞳がキランと光りました。
ん?と視線の先を見ると、そこにはわたしのアクセサリーケースが。


ほほぅ…


なるべーくチープなブレスレットを選び、彼女の腕に巻きまきすると、「ほゃう〜!」と、本日はじめてのニッコリ。


ほほぅ!


ブレスレットの端をもって光にかざし、また「ほゃう〜」とうっとりしています。
そして、再びアクセサリーケースの方を指し、“もっとないわけ?!”とでも言うように、わたしをキッと見てきます。


はいはい、わかりましたよ…


指輪、ネックレス、と次々に渡していくと、そのたびに彼女は目をキラキラさせて、「ほゃう〜」。どうやらゴールドよりもシルバーがお気に召すようで。


甥のときはアクセなぞに一切興味を示さなかったのに〜。
すごい!女の子のDNAだ!


と、わたしが若干感動している隙に、彼女はおばあちゃんからせしめたお菓子の缶に、カシャーン、カシャーンとわたしのアクセを投げ入れ、フタをしようとしておりました。


いやー!持って帰らないでぇー!


そんなちゃっかりしたとこまで、女の子。


ちなみに、甥はわたしのマトリョーシカコレクションに興味津々。

「もういないかと思いきや〜…まだ出てきた!」と、マトリョーシカを開けていく遊びに、延々付き合わされました。このマト好きは、わたしのDNA…かも?


そんな終始ゴキゲンのように見えた甥も、お父さんとお母さんが迎えにきたら、途端にしゅるしゅるとしぼみ、「…ようちゃん、かえる。もうかえろうよぅ」とダダをこねはじめたのでした。


彼は4歳なりに、おばあちゃんに叔母に、そして妹に、とっても気を遣ってはしゃいでいたのだと思います。
1歳の頃は妹と同様、気持ちのままにふるまっていたのにね。


ああ、この子はもう、
世界が自分中心に動いてはいないことを知ってしまったのだな、と。


甥の成長を垣間見た気持ちになった、土曜日の朝でした。