重い腰をあげる。

引越しの際に本棚(というよりただのボックス)に本が入りきらず、とりあえず積んでおいて数年が経過。増殖の果てに、近頃ドアを開けるたびに頻繁に雪崩れるようになってしまったので、必要に駆られ、棚を増設しました。

本たちが生命を取り戻し、再び息を吹き返したように思います。


連休は、フジフジ富士Qへ。
友達がチケットを競り落とし、友達が運転を引き受けてくれ、気づけばナビも買い出しすらすべて友達任せ…なんともトホホな自分を反省。みんな、ありがとう。
志村さんの追悼っぽくなるのかなとは思っていたけれど、まさか全参加アーティストの演奏曲がすべてフジファブリックの曲だとは思わなかった!しごく豪華なメンツによる、二度とないだろう一夜。

富士吉田の夕暮れと三日月を背にした吉井和哉の「Anthem」が、奇跡みたいにすばらしかった。普段はあんなに美しく富士山が映えることはないと聞きました。


20歳前くらいからわたしはすっかりボサノバ等のブラジル音楽に傾倒し、日本のロックからは高校生以来離れていたけれど、フジファブリックはどことなく好きでいました。志村さんが亡くなってから、彼がマルコス・ヴァーリやエドゥ・ロボなどが大好きだったことを知り、びっくり。
さほど音楽に精通していないわたしには、一体フジファブリックの曲のどこがどんなふうにエドゥ・ロボの影響を受けているのか、皆目説明がつけられないけれど、音の嗜好というのは、無意識に通じていくのだなと。


片寄明人さんのブログによると、志村さんは地元の恩人に「音楽聴きすぎると死ぬぞ」と忠告されていたらしいです。
ドキッとする言葉。切なくやりきれない言葉、今となっては。


何かに夢中になりすぎるということは、生き急ぐということなんだろうか。それとも、リミットを薄々わかっているからこそ、人生を疾走するのだろうか。