カメラの中の3秒間だけ、僕らは突然恋をする。

と、いうのは、懐かしいフリッパーズの歌ですが。

カメラ・トーク

カメラ・トーク


写真を撮られるのがきらいです。
ほどよい顔やすてきな顔で静止することができないからです。
写真に写る自分の顔がたいていの場合ブサイクだから、というのもあります。
みんなで写真を撮るときは、友達や恋人や家族がキメ顔で静止しているのを、傍らでチラ見するのが、こそばゆいです。
普段は見えないそれぞれの自意識を図らずも垣間見てしまったような、少し後ろめたい気持ちになります。
自分がキメ顔で静止しているのを見られるのも、きまりが悪いです。


まあ、そのように思うこと自体が、自意識過剰なのでしょうけど。


でも、写真を撮ることは好きです。
旅行や、親友の結婚式にすらカメラを持参しないので、好きといえた立場ではないのかもしれませんが、好きなのです。


「美しい」とか「楽しい」とか「うれしい」とか、過ぎゆけば薄れてしまう、けれどとても大切な「感動」という事実を、瞬間ごとに過去になる現在を、記録に残すことができるというのは、人間はすばらしい技術を開発したものだと思います。
写真というものがなければ、人が感じるノスタルジアというのは三倍薄だったのでは。



そんな写真を、おセンチで女々しい性格のわたしがきらいなはずもなく。
我が子ができたら1秒おきに写真をとり、膨大なアルバムをこさえるのではないかと懸念します。



で、トイデジというものをもらいました。

VQ1005(ピンク)

VQ1005(ピンク)

本物のデジカメほどホンキではなく、携帯電話のカメラほど付け足しっぽくなく独立していて(最近の携帯のカメラはほぼデジカメですが)。
「デジカメといえども画面確認できないからどんなふうに写ったか分からないし、基本おもちゃカメラだから、変な色に写ったりする。」
と、あまりオススメではないようですが、いいかげんなわたしにはピッタリ!キャ〜


と。思ったのも束の間。


これ、思っていた以上に扱いがむずかしい…!
夜中に四苦八苦しました。
電池は消耗が激しく、シャッターは押したかどうかすらよくわからない。何より、ファインダーがただの穴!
初写真はこんなカンジ↓



屋外で昼間だと、もうちょっと美しい色で撮れるそうな。
何にせよ、胸ポケットに入るくらのサイズなので、思いついたときにパシャパシャ撮れそう、そこはステキ。


しばらく撮ってみます。


※写真は、恵比寿にあるEHEというショップの紙袋。
“Bring Me Home And Have Me"=“わたしを連れて帰って!あなたのものにして!(意訳)”
こういうお茶目さって、大好きです。こちらのお洋服もまた、かわいくて好きです。