きっと君はこない。
さて、クリスマスです。
よく行くバーで、「邦楽でクリスマス・ソングといえば?」という話題で盛り上がりました。
山下達郎「クリスマス・イブ」、稲垣潤一「クリスマスキャロルの頃には」、辛島美登里「サイレント・イヴ」、広瀬香美「Dear...」、サザン「クリスマス・ラブ」、ジュンスカ「白いクリスマス」、プリプリ「DING DONG」、ドリカム「雪のクリスマス」、中山美穂「遠い街のどこかで…」、B'z「いつかのメリークリスマス」…
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「でもぜんぶ80年代〜2000年代初頭だね。最近は何なんだろう?」
「さあ…EXILEとかじゃない?」
という会話をしているところで、22歳の女の子が登場。
「BOAの「メリクリ」かな〜」
なるほど〜。
年々クリスマスらしいことをしなくなっている気がします。
「クリスマスの朝は、あんたたちの寝起きがものすごくよくて、枕元のプレゼントを見つけて、まだまどろんでる私たちの部屋に飛び込んできたものだわ、びっくりするくらい興奮してね。あなたなんて普段はテンション低いのに。きっとあの子たちもそうなるんだろうね〜…あら、26日以降に到着だって。困るわ。ねえこれ、どうやって出品者に連絡するの?」
と、母が甥と姪へのクリスマスプレゼントをネットの中古おもちゃ屋で注文しておりました。
お母さん、あげる相手も買う方法も20数年前とずいぶん変わったね。
確かに、あのクリスマスの朝の昂揚は今も覚えてるほど。相当なものでした。
イブの夜には「サンタさんに会うまで起きてる!」と兄と夜遅くまで粘ったものでしたが、毎年いつの間にか眠ってしまうんですよね。
6〜7歳くらいのクリスマスには、サンタクロースの白い髭を寝ぼけ眼で目撃して、「サンタさんに会った!」と鼻息荒く自慢したことがありました。
母の言うとおり、ボーッとした無口な子どもでしたが、放出しないぶん、自分の内で空想および妄想の大風呂敷を広げている娘で、夢と現実を混同してしまうところが多々あったように思います。
でもいまだに、あの時真っ白い髭を薄目で見た事実が記憶としてあり、頬に髭が触れた感触の記憶さえあるのです。不思議なことに。
夢か現か。記憶とは。