聖地チベット展@上野の森美術館。

東京の東側づいてる今日この頃。


上野の森美術館でやっている「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」展に行きました。
わたしは世界史にも日本史にもおそろしく疎いですが、仏教美術が好きなので、チベットについても、学生時代にチベット密教の授業を受けていた程度には好きです。


チベット密教の仏像や仏具は、日本の仏教のそれに比べると、豪奢で緻密で躍動的です。
仏像の多くが多面多臂だったり、男女抱き合っているものだったりするのが特徴的。
個人的には、ヴィルーパ(広目天)のでっぷりした坐像と、その説明が好みでした。ヴィルーパは、飲み屋で太陽を担保にして酒をしこたま飲んだり、酒のためにガンジス川を逆流させたりしたんですってー豪気。
広告にも載っていた十一面千手千眼観音菩薩立像(長い)、思ったより小さかったですが、千手っぷりは圧巻でした。手のひとつひとつに目までついてる!多臂像に手がたくさんあるのは、簡単に言うと、手がいっぱいあればそれだけたくさんの人が救えるから、と教わった憶えがありますが、この方はどれだけたくさんの人を救えちゃうのかと。今のチベット自治区のために、是非がんばってほしい。
館内にたくさん飾ってあったポタラ宮の写真が、本当に美しかった。あんな美しいところの周辺で、今もなお残虐な抑圧が行われているのかと思うと…胸が痛みます。


その後、コルビュジェの西洋美術館を眺め、アメ横をふらりとしました。
実は人生で初めてのアメ横。え?「アメ横」って「アメリカ横丁」の略じゃないの?「アメ屋横丁」?「アメ屋」は「アメリカ+屋」?それとも「飴屋」?築地とはまた違った活気に溢れてて、面白かったです。ちゃんと散策すれば、すてきな服がたくさんありそーう。