その後。

お誕生祝いは第3弾、第4弾、第5弾…と続いたのでした。
安酒でカウントダウンしてもらったり、群馬サファリパークへ連れて行ってもらったり、温泉へ寄ったり、念願の肉人(安くて美味しいホルモン焼きのお店。後の1ヶ月の間にもう1回再訪するほど気に入りました)へ行ったり、ビストロ・ダルブル/分土火(中庭がすてきなお店。心地よすぎて長居しすぎました)で祝ってもらったり、していました。ほくほく。

仕事はテキトー・向上心はゼロ・責任はダイキライ、日々飲み食い道楽に興じ、散財ばかりのその日暮らし、夢はあるが目標はなく、三十路にして夢見がち、三十路にして何も持たず…時々心の底から、自分自身に呆れることがあります。…植木等か?いや、でもあの映画で等は小賢しく出世していくんだったー。わー。まあ、深刻にはなりませんが(それこそが大問題なのですが)。


しかしまあ、そんなわたしにもひとつだけ誇れるものがあり。
それが、友達です。


小中学校でも高校でも、大学でも社会人になってからも、それ以外の行動範囲でも、友人にだけは、わたしは身に余るほどに恵まれてきました。何も持たない情けないわたしですが、それだけは、このうえない宝なのです。


だから、大切な友人が悲しかったりつらかったりすると、本当に胸が痛みます。
年齢のせいもあるのか、ここ数年、心身状態を崩す友人が少なくなく。先日は入院した友人もいて。連絡を受けて「心臓が止まりそうになる」という感覚を味わったのは、人生で2度目でした。
しかしそんなとき、わたしはただただ心配するばかりで、当たり前の言葉をかけることしかできずに、自らの無力さをとても感じます。
誰かに何かをしてあげられる、と思うのは驕りかもしれませんが、大切な人に何かをしてあげたくて仕方ないのに何もできない、ということはとてももどかしいことです。


とにかく、いつも健やかに笑っていてほしい。たとえ会えなくなっても、とにかく、この世のどこかで幸せに暮らしていてほしい。
あなたたちがいなければ、わたしはまったく空っぽな人間なのだから。