夏の終わりの海。


伊豆大島へ行ってきました。
特になんのリサーチもせず、「とにかく海が見たい!」という一心で、1週間前に消去法で決めた行き先でした。
竹芝桟橋からジェットフォイルに揺られ、1時間45分。意外にハードコアな島だったので、「リゾート地でバカンス」というよりは、「大自然の息吹を謳歌」というカンジ。


レンタサイクル(ママチャリ)で山道を上り下り汗だく、スコールに打たれびしょ濡れ、黒い砂浜(溶岩の影響らしいです)で波と海藻に呑まれ、ポータブルスピーカーから流れるサザンを聴きながら夕暮れを眺め、露天風呂で汗を流し、年期のはいった畳の部屋でテレビを見ながら酎ハイで乾杯。
遠くに延々と続く太平洋を眺めながら、緑の木々に囲まれた長〜い下り坂を全速力でチャリで下ったのが、相当きもちよかった。なかなかできない経験です。上り坂は相当な苦行で、何かの合宿のようでしたが。


でも…一体、何しにきたんだっけ?


まあ、予想外の展開ではありましたが、マイナスイオンの中でたっぷりのんびりできて、なかなか楽しかったです。


一緒に旅した彼女は15年来の友人で今でも頻繁に会っているので、今更新しい一面を発見、ということもないのですが、ふたりきりでこんなにゆっくりのんびり話すのは、修学旅行ぶりくらいだったんじゃあないかしら。高校の時に授業をさぼって、ふたりでイヤホンで聴いた音楽を、こっそり懐かしく思い出していました。
あの頃流行ったかの有名な『Tomorrow Never Knows』という曲があったけど、10数年後のこんな未来や、その間にわたしたちに起こったさまざまな出来事は、文字通り、思いもよらないものだったね。


「人生設計」とか「計画的な人生」というのはときに耳にする言葉ですが、予想のつく「明日」というのは、この世のどこかには、わたしの知らないどこかには、存在するのでしょうか。