Pari Livermore『HOW TO MARRY A FABULOUS MAN』を読みました。

アメリカで有名なmatchmaker(要はお見合いババアです)が、いい男と結婚するために心がけること、行くべき場所などを、解説した本です。
友人から回覧されてきて、はじめは何のいやがらせかと訝しみましたが、普段ハウツーやセルフヘルプものをまったく読まないのである意味面白く、結局ぜんぶ読みました。
内容は、アメリカ人仕様だけあり、「友達の昔の男に目をつけろ」(原文ではこれを「Recycle」とうたっています…リサイクル…)など、大方なりふり構わぬ積極性に満ち満ちていますが、一部「服は黒が無難」「キャリアはあまりひけらかすな」など、保守的なアドバイスも見られ、何でもありの自由の国と言えども、女性は奥ゆかしさを重んじられるのねと感じいりました。
まあ、この本のアドバイスをぜんぶ実行したからといっていい男と結婚できるとはむろん到底思えませんが、励みにはなるのではないかと。ハウツー本とは、概してそういうものなのでしょう。

How to Marry a Fabulous Man

How to Marry a Fabulous Man

とりわけ印象深かったのが、「年齢を明かすな」というチャプターです。
「妻が先に死に、墓石に彼女の年齢を刻む段になってはじめて、夫が彼女の実年齢を知った夫婦をわたしは知っている」…って、おい。
それは極端にしても、「年齢はファンタジーをこわす。自ら言う必要はない」というのには、なるほどな〜と思い、さっそく実行していくことにしました。

…が。
会社の飲みの席などで「結局いくつなの?」と訊かれた際に、「どうでしょうね〜」とはぐらかし続けていたら、どうやら「あの人は結構年がいってるようだ」と解釈されたらしく、以来、やや憐れむような、「若づくりしてるんだな」っていう視線をバシバシ感じるようになりました。…あれれ?
確かにこれが25歳だったら「25です」ってハッキリ言うもんね。年齢を言わないという時点で、自ら老齢認定してしまっているのでしょう。ま、まちがえたー。