井口奈巳監督『人のセックスを笑うな』を観ました。

満を持して。前回観に行こうとした際には、あまりの混雑に観られなかったのです。
松山ケンイチ×永作博美×蒼井優という旬で魅力的な組み合わせ、20歳の年の差恋愛、興味深いタイトル…確かに吸引力はあります。
中だるみはありましたが、空気感のよい映画でした。原作だと年上の女性との恋愛という設定ばかりが先走りしている感があり、今ひとつ消化不良だったのですが、映像として浮き彫りになってはじめて伝わってくるものが多いというか、深みを増す作品なのかもしれません。そういう意味で、原作者の最新作『カツラ美容室別室』も映画化とか、あるのではないでしょうか。
エンディングで、フィッシュマンズの『MY LIFE』のカバーが流れます。懐かしい!映画自体の音楽を元フィッシュマンズのHAKASE(ソロ名義ではHAKASE-SUN)が担当しているそうです。サントラ、ほしいかも。

映画「人のセックスを笑うな」オリジナルサウンドトラック

映画「人のセックスを笑うな」オリジナルサウンドトラック

人のセックスを笑うな

人のセックスを笑うな

しかしメディアミックスもよいけれど、活字でしか表現できないものとか、映像でしか魅せられない世界とか、そのメディア独特のすばらしさを実感させてくれる作品を、やはり渇望します。