煎餅について。

新宿伊勢丹の地下のジャン=ポール=エヴァンの前にはいまだに行列ができています。先日開催されたサロン・ド・ショコラも覗きに行きましたが、冬のバーゲンかと見紛うような大盛況ぶりでした。チョコレートって、いつのまにこんなに市民権を得ていたのでしょう。


しかしわたしはお菓子といえば、ケーキやチョコレートよりも、おかきやあられやお煎餅が好きです。

おかき、あられ、煎餅。これらの違いは何かというと、原料の違いなのですね。煎餅はうるち米、おかきとあられはもち米からできています。では、おかきとあられの違いは?…それには明確な定義はないようですが、大きさと言われているようです。おかき>あられです。


とりわけ、お煎餅が好きです。その中でも、ごま煎餅が好きです。
コンビニやスーパーでも購入可能なお煎餅で、10数年来、自分のスタンダードとなっているのが、金吾堂製菓の厚焼ごませんべい。
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いろいろなお煎餅を食べましたが、このお値段でこのお味は他にないと思います。豊かなごまの風味、絶妙な固さ、醤油のかげんも辛すぎず薄すぎず…すばらしいコスト・パフォーマンス。


そして最近凝っているのが、富士見堂の「胡麻沢山」というごま煎餅。
14枚(切符サイズ)で609円、という高級煎餅なのですが…一度食べはじめたら止まりません。
http://www.fujimidou.com/item/item_f_02.html
これだけごまをふんだんに使用したら、ごまの風味が強すぎてしつこくなりそうなのですが、ほどよく甘い醤油とほどよく薄めにさくっと焼き上げられたお米が、たっぷりのごまとこのうえない調和を…おいしーいー!高いだけあるー。
材料はすべて国産の厳選されたものを使用しているそう。富士見堂のお煎餅は他にアールグレイの風味のするものなど、小粋なものが多いです。そそります。
何かのお祝いの際には、この木箱に入った「胡麻沢山」の詰め合わせを是非頂戴したいです。


友人と食べ物について語ることはままありますが、それはスイーツ止まり。これだけ煎餅が好きなのにもかかわらず、煎餅について語らったことは皆無のように思います。なぜでしょう。まあ、スイーツのようにきゃぴきゃぴ感はないし、おもたせに持っていっても先方の反応が地味そうだし…とてもドメスティックな嗜好品だから、でしょうか。マジョリティが盛り上がれる話題でもなさそうです。


もし隠れ煎餅好きの方がいたら、是非一度いっしょに煎餅工場に一緒に見学に行きましょう。