三鷹の森ジブリ美術館へ行きました。

http://www.ghibli-museum.jp/

ジブリ美術館は、井の頭恩賜公園の裏、都内でもまだまだ自然が溢れる清清しい場所にあります。
新緑美しい木々やつたに囲まれ、まさに「森」。
門を入るとトトロがお出迎え、まっくろくろすけもそこにいて、入口からして細部にこだわりを感じます。

あちらこちらに飾られた絵画・壁画、ランプ、木造りのフロア、トイレ、テラス、らせん階段、空中庭園…そっくりそのままジブリの映画に出てきそうな、迷路のような自分の家のような、すばらしい空間でした。
段の高い洗面台にはステップ、外のテラスにはスロープ、あちらこちらに子どもやお年寄りへの気遣いを感じます。その気遣いは見事にジブリ世界に溶けこんでいて、他の施設には見られないほどさりげないのに、完ぺき!サツキやメイ、ナウシカやキキを配したステンドグラスの、なんと美しいことでしょう。太陽光を受けてキラキラと輝いていました。

地下1階の映像展示室「土星座」で観た映画は『めいとこねこバス』。
題名からして分かるとおり、『となりのトトロ』のサイドストーリー、ねこバスの子どもである"こねこバス”とメイの一夜の冒険譚です。
オープニングが映し出された瞬間に、わけもなくぶわっと涙が出そうになりました。懐かしく温かく幸せで。ジブリ作品が喚起させるあの感情は、他の何にも例えようがありません。
上映作品は季節によって異なるらしいですが、この作品でよかったーと思いました。

近くに住んでいたら、散歩がてら何度でも立ち寄りたい場所です(予約制ではありますが)。
実際、ひとりで訪れているらしいバックパックを抱えた初老の男性が、テラスで読書に打ち込んでいる姿も。子どもの夢の国であることはもちろんですが、大人の憩いの場所でもあるようです。