フェルナンド・メイレレス監督『ナイロビの蜂』を観ました。

ナイロビの蜂 [DVD]

ナイロビの蜂 [DVD]

シティ・オブ・ゴッド』のフェルナンド・メイレレス監督の映画です。
『シティ・オブ〜』は血湧き肉踊るブラジル映画の名作でした。今回もまたとても見応えのある名作の予感、しかしなんと悲しくつらい作品かという。
アフリカ駐在英国外交官の夫と、NGOの活動に身を尽くす妻。妻は英国政府が隠蔽している謀略に気づき、アフリカの人々のためにそれこそ身を呈するのですが、夫の立場を慮り、夫には何も明かしません。そのため夫婦間に溝を生んでしまいます。妻の死後、夫はその死の謎を明かすため妻の足跡をたどり、初めて妻の深い愛に気づくのですが…。
主演はレイフ・ファインズ、妻役のレイチェル・ワイズアカデミー賞助演女優賞を受賞しています。
原題は『THE CONSTANT GARDENER』、なぜなら夫の趣味が庭いじりだからです。作品中にも「庭いじりばっかしやがって」というセリフが出てきていて、様々な隠喩がこめられているようで、とてもいいタイトルだと思うのですが、日本語にすると「いっつも庭仕事してる男」「常時庭師」(翻訳センスゼロ)…確かにしょぼいですね。「ザ・コンスタント・ガーデナー」ってカタカナにしても、「ザ・エージェント」とかみたいでトム・クルーズかよ、っていう、ちょっと内容とイメージが違いますし、『ナイロビの蜂』で正解なのでしょう。