犬童一心監督『タッチ』を観る。

タッチ スタンダード・エディション [DVD]

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観てしまう。
原作を愛読してきた身としては気になるところが多々あった。さすがに全26巻を2時間でまとめるのは無理がある。しかし、同じマンガを原作とした『NANA』よりはよほどいい映画であった。
基本的には原作に忠実でありながら、「そう、リアルにするにはこう変えるよな〜」という描写があちらこちらに。そう、マンガを原作にする、とはそういうことだ。
野球のシーンの盛り上げ方が秀逸で、観ているこちらも結果を知っているのに固唾を飲んで見守る、胸が熱くなる。
南と達也と和也の気持ちの交錯、甘ずっぱく切ない。野球部員の友情にもなかなかじんとする。青春だ、青春だ。
和也が亡くなる場面あたりからはずっと、泣きっぱなしでありました。斎藤兄弟は鼻の穴のデカさが気になりましたが、長澤まさみちゃん、たいへん清清しくかわいい。