高校のクラスメイト同士が結婚した。
実はこの10年ほどまともに会っていなかったのだけれども、図々しくも二次会におじゃまする。10月の同窓会を前にして、ちょっとしたプチ同窓会状態であった。
見覚えはあるが詳細を思い出せない人がわんさかいて、目を合わせぬためあらぬ所に目を泳がせることに苦心する。
それにしても、男女共に結婚している人のいかに多いことか!友達は多いほうだと思うのにわたしの周りにはチラホラしかいないがゆえに、晩婚化を心底信じこんでいたのに!ただの「類友」だったんじゃないか!薄々気づいてたヨ!
やはり世間では適齢期を過ぎた年齢なのですね。しみじみ。


この新婦は昨今はあまりお見かけしないほど清らかなカワイコちゃんで、わたしも高校時代には新郎に負けぬほど、かわいいね〜かわいいな〜とよくつきまとったものだ。
この10年あまりの間、つきあってはいた期間がほとんどではあったものの、4年間の別離期間があったらしい。その間、新郎は決死のアプローチを重ね、ようやっと元サヤにおさまったらしい。何とも気の長い話である。
新婦の新郎への、これまでの長い思い出を辿ったメッセージを聞いて、鼻の奥がじんとした。


こういう美しいものを眼前に見せつけられると、運命というか宿命というか、そういうものは本当にあるのかもしれないな、と思う。
けれど、それがこの手の内に訪れるのは万に一つもないに違いない。


一体わたしは、何をしてしまったんだ?芋づる式に絶望がなだれこんできて、息ができない。贖罪はどこにあるのだ?