新宿のリラクシングサウナWILLへ。

ラクーアが韓国仕様になって安価になったような施設です。
建物が吹き抜けのガラス張り、太陽光がふりそそぐ設計になっていて快適。薬草サウナ・ハンジュンマクなどが充実しているのに空いているし、都会の穴場的なオアシスです。
が、問題はエステ。
80分のアカスリ+ボディシャンプー+ヘアシャンプー+オイルもみ出し+全身牛乳パックフェイシャルパック+部分ホットタオルエステ+米ぬかエステ+全身ホットタオルエステ+ヘアパック、に申し込んだのですが、韓国人のおばちゃんによるいまだかつて経験したことのないダイナミックな施術でした。
すっぽんぽんに剥かれ擦られ、裏返され横向きにされ、あられもない体勢でとんでもないツボを揉まれ、パックされたものの、それがすっとぶくらいの勢いでまた裏返され揉まれ…そのスピードと有無を言わせぬ強引さに呆気にとられ、文句を言う間もありません。まな板の上の鯉とはこういうこと。
優しい仮面をかぶった悪い男に騙され、辱めを受けたような気持ちです。気持ちよくもなんともないのに、逃げられないジレンマ。体力だけは消耗しました。そんな思いを味わいたいMなお方は是非一度。


その後、大宮で知人と待ち合わせ。
この人はわたしの周りにはかつていなかったほどの美青年である。さらに、心根が優しく真摯な男性である。
しかし、会話のテンポがたいへん独特で内容も世間ズレしていないので、根っから斜に構えたヨゴレのわたしとしては、彼を前にすると必要以上に気を遣ってしまうのだ。
友達や恋人として気のおけない関係になるには、会話の弾み具合は欠かせないものだと思うのだけれど、どうだろう。会話というよりは、空気感の相似というのだろうか。
まあ、一緒にいて楽しいか楽しくないかは別として、あくのない美男を眺めるのは癒される。長い睫毛だわ〜漆黒の瞳だわ〜絵になるわ〜。大宮の母と、終始うっとり鑑賞。


彼もいたらもっともっと楽しいのに、と大宮の母がいつも呟く。彼がいなくならなかったら、こんな時間はなかったのに。でもほんとうに、きっと、もっともっと楽しかった。
はじめからみんながこうやってつながっていれば、彼も寂しくはなかっただろうか。
わたしは大宮の母を、人としてとても好きだ。彼がこの人と住み続けたわけが、とてもよくわかる。彼が大事にしていたこの人の力に、少しでもなりたいと願う。