大学時代の知人たちの活躍を、たて続けに垣間見る。
あの人学生の頃の友達なんだよ、と誰かに話してきかせる未来を想像したことを、鮮やかに思い出した。今が、正にその未来なのだ。
つい昨日のことのようなのに、もうお互いのことを思い出しもしない、こんなふうに束の間、ゆき過ぎるだけだ。
わたしたちの未来は、こんなにも隔たれてしまった。狐につままれたような気分だ。


好きな街に住み、気のおけない人たちとの絆を深め、よく食べてよく笑い、悲しいことやつらいことがあっても小さな夢を少しずつ叶えて、そうして暮らしてゆくことを疑いもしなかった。
だけど4ヶ月前に描いていた未来が何だったのかさえ、今のわたしにはもう思い出せない。