告別式。うって変わっていいお天気、青空がとてもきれいだ。黒い服がよけいに嘘っぽい。
昨晩のお通夜から、たくさんの人と再会する。同級生だけじゃなくて、いつの間にかこんなにいっぱい、共通の知り合いができてたんだね。あんなに一緒に遊んだんだものね。
青黒い顔を見ても、ニセモノみたいだ。ほとぼりが冷めたらまた、几帳面なメールがくるかもしれない、などと本気で思ってしまう。


好かれて一緒にいることを当然に思い、自分の都合ばかりで袖にして、小さなこだわりで、何よりもまず友達であることさえ粗末にした。ひどい仕打ちをたくさんした。
わかっている、人を救えると思うなんていうことは驕りだ。だけど話を聞いてあげることさえ、わたしは本当に、本当にできなかったのか?
あなたのせいじゃないよ、自分を責めないでよ、とできるだけ多くの人に言ってもらって、少しでも楽になろうとあがいている、そんなわたしを、欺瞞が大嫌いなあなたは、嘲笑うだろうね。


深夜に友達が来訪、傷を舐めあうように話をし、少し飲む。
ありがとう、わたしの衝撃なぞ君に比べたら、なのにね。だけどこんなふうにずっとは寄り合っていられないね。わたしたちはきっと疎遠になるね。そしてわたしは一生、後悔し続ける。