ドタキャンされる。
別にたいした予定ではなかったのだけれど、夜は少しお酒を飲んで話をするつもりで、朝から仕事をこなしていた。
ちょっとしゅんとする。


仕事柄、竹島(韓国では独島〔ドクト〕という)問題が気になる。
仕事中に、韓国の新聞の日本語訳をいくつか読む。
韓国ではこれはただの領土問題ではなく、国民の関心度も日本よりはるかに高い。話は戦史にさかのぼるのだ。
日本人はナチスと一緒だ、しかしナチは謝罪をしただけマシだ、と社説が論じている。
夜はニュースを観る。韓国人100人に、「竹島はどっちのものだと思うか?」というインタビューをしている。「日本人は最低だ」「日本人はどうかしている」「日本なんて」「日本なんて」…少し泣く。


わたしは幼少期〜思春期の半分以上を外国で暮らした、今も海外と仕事をしている。しかし悪いところも含めて日本が一番好きだし、そもそもわたしは日本人だ。日本人で、韓国と仕事をしている。あなたたちにそんなふうに言われると、とても、とてもつらいのだ。
わたしは意識が低すぎるのかもしれないけれど、仲良くしていけるならそんなもの韓国にくれてやれ、と思う。水域資源が問題ならば、共同管理にすればいい。なぜお互いに譲歩し合う点を見つけられないのか。


しかし、インタビューをした100人に、「日本とは和解したいか?」という質問を投げると、ほぼ100%が「和解したい」と答えた。「ハウル最高だもん」「犬夜叉好き!」「日本語を勉強してるから」「せっかく一番親しい隣りの国なのだから」「独島は韓国のものだけど、日本はいい国だから」…もっと泣く。


日本のカウンターカルチャーのすばらしさを再認識するとともに、韓国人の情の深さを改める。