テイラー=ハックフォード監督『Ray』を観る。

Ray / レイ [DVD]

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とってもアカデミーな映画である。文字通り。
ジェイミー=フォックスにレイ=チャールズが降臨していた。音楽を愛し、音楽に憑かれ、音楽を自らの手足のように操るレイ、鳥肌がたつような才能、その再現。そして、幼少期のトラウマに対する苦悩、人種差別、音楽ビジネスの明と暗、レイをとり巻く人生のディテールがどれも浅薄でなく、丁寧に描かれていた。
ずっと心に残る作品かどうかといえばさらっと忘れてしまいそうであるが、それはハリウッド的なものに対する個人的な好みの問題であり。
熱のこもった映画であり、それが空回っていない映画であることは確かである。


DMRに立ち寄る。とってもひさしぶり。こんなにきれいになってたんですね、っていつの話なんですか。
各世代・各ジャンルの男性がわらわらと、みんな寡黙に、わき目もふらずにレコード掘り。
楽しそうですね。ええ、お呼びじゃないですよね。


スイッチがオンになるのは、たいてい自らの意志ではない。そして一端目覚めさせられると、いまだがんじがらめになっている自分に気づくだけ、いつもそれだけだ。
可能性はあるのかと、聞かなくちゃいけないのはわたしなんだ。いつになったら準備ができるというのですか。