ひさしぶりにクリームシチューを作った。

♪おうちへ帰〜ろ〜う ♪シチューをたべ〜よう〜
…と歌いながら帰ったら、マイナー調になってるから何の歌かわからなかった、と同居人に指摘される。


結局正しい音程がわからず、マイナーコードのままで、玉葱を刻み、にんじんとじゃがいもを切り、ブロッコリーを下茹でし、肉を炒めて、シチューを煮込む。


歌が違うからなんだかまずくなりそう。同居人が鍋を覗きこむ。

水かさを増しすぎて、なんだか薄めの味になる。
ブイヨンと塩コショウを駆使して、なんとか持ち直す。


歌が違っても大丈夫だったね。同居人がいそいそとスプーンを並べる。


ストーブにあたりながらかしましくテレビを観ていたら、もうひとりの同居人も帰宅、3人でたわいもない話をしながらシチューを頬張る。


おかわり、もひとつおかわりで、作りすぎたはずのシチューは、すっかりなくなった。