西麻布のTHESEへ行きました。

「ライブラリーラウンジ」と謳われていたのでどんなところかと思いましたが、とってもすてきな内装でした。 2階建てで、1階はカウンター席、2階はボックス席のよう。バーカウンターの後ろが2階までの吹き抜けになっていて、どーんと背の高い本棚が!店内…

痩せました。

誰も気づいてくれませんが、これまでの人生で1番肥えていたであろう昨年の今頃より、体重が5〜6キロ減っています。 誰も気づいてくれませんが。 誰も気づいてくれませんが、その後風邪をひいてさらに2キロほど減っています。 誰も気づいてくれませんが。…

夏石鈴子『バイブを買いに』。

食や性に関することを言葉で表現することって、とても難しいことだと思います。 何かを食べて「これ美味しい!」と思っても、どう美味しいのかということを他人に伝えようとすると、言葉をひねってひねってひねり出しても、その美味しさを的確に表現にできな…

平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』を読みました。

独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)作者: 平山夢明出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/01/08メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 52回この商品を含むブログ (74件) を見る2006年の「このミス」大賞と日本推理作家協会賞をとっていた作品。その…

鬼の霍乱。

プチ新年会で、会社の人に新宿御苑のみの家というお店に連れて行ってもらいました。馬肉のお店です。 馬刺しは臭みも癖もなく、するするといくらでもはいります。すき焼きのような味付けの桜鍋でいただくお肉は、煮込んでもたいへんやわらかく、美味。新年早…

夢か現か。

諸事情により、20世紀初頭の短篇小説を三篇、一気読みしました。文鳥・夢十夜 (新潮文庫)作者: 夏目漱石出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/09メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 39回この商品を含むブログ (147件) を見るサラサーテの盤―内田百けん集成〈…

香水と本と思い出。

週刊新潮の『私の名作ブックレビュー』というコラムで、石田衣良が、「伊丹十三のエッセイは、高校生のぼくにとってバイブルに等しかった」と語っていました。パスタはアル・デンテに茹で上げ、スポーツカーはこう運転し─彼は伊丹十三のエッセイにより、「カ…

『金原瑞人YAセレクション みじかい眠りにつく前にI 真夜中に読みたい10の話』を読みました。

金原瑞人YAセレクション みじかい眠りにつく前にI 真夜中に読みたい10の話 (ピュアフル文庫 ん 1-10)作者: 有島武郎,いしいしんじ,魚住直子,江國香織,恩田陸,角田光代,鷺沢萠,寺山修司,梨屋アリエ,楡井亜木子,中島梨絵出版社/メーカー: ジャイブ発売日: 2008…

年の瀬の足音。

自問自答してる間に、今年もあと2ヶ月です。 西麻布のHOUSEでココット料理を食したり、恵比寿のALMAでイタリアンを食したり、池ノ上のタケハーナで将来設計(妄想)をたてたり、していました。 タケハーナは何度行っても絶品だし、落ち着くなあ。ALMAは感じ…

平坦な戦場で僕らが生き延びること。

本を探して会社の人の机をあさっていたところ、懐かしい著者の本を見つけました。 岡崎京子。岡崎京子の作品で唯一マンガではない物語集『ぼくたちは何だかすべて忘れてしまうね』です。 未読であったので、貸してもらいました。ぼくたちは何だかすべて忘れ…

悲しい気分のときは、呼び出して。

下北沢、開発が進んできました。わたしが遊んでいた頃、住んでいた頃とは街並みもだいぶ変わりました。 でも、今でも気持ちが落ち込んだり殺伐としたりしたときには、小田急線を途中下車してふらふらと散歩します。なじみのお店でお茶をしたり、本屋で立ち読…

沼田まほかる『九月が永遠に続けば』を読みました。

9月だけに。 Earth, Wind & Fireの歌にかの有名な『September』という曲があります。大好きです。この時期にクラブや飲食店やラジオでよく流れていますね。 9月は意外にも何かしら題材にしたくなる月なのでしょうか。4月や8月ならなんとなく分かるのです…

中村うさぎ『セックス放浪記』を読みました。

会社の方からお借りして。 中村うさぎ、といえば、毎週『週刊文春』のエッセイ『さすらいの女王』を読んでいます。アクが強いなというのが大方の印象ですが、実体験が基なだけに逼迫していてグッとくる文章も多々あります。また、この業の深さというか、問題…

矢口敦子『償い』を読みました。

償い (幻冬舎文庫)作者: 矢口敦子出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2003/06メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 41回この商品を含むブログ (100件) を見る読みたい本はいっぱいストックしてあるものの、「積読」状態になって早1ヶ月以上滞っていたのは、すべ…

生き延びる本。

本は繰り返し繰り返し処分したり売ったりしていますが、何度もにわたる淘汰を生き延び、どうしても手元に置いておいてしまう本というのは何冊かあります。 わたしの物語好きの原点とも呼べる安房直子『きつねの窓』、小学5年生の頃から何度も繰り返し読みほ…

Pari Livermore『HOW TO MARRY A FABULOUS MAN』を読みました。

アメリカで有名なmatchmaker(要はお見合いババアです)が、いい男と結婚するために心がけること、行くべき場所などを、解説した本です。 友人から回覧されてきて、はじめは何のいやがらせかと訝しみましたが、普段ハウツーやセルフヘルプものをまったく読ま…

下馬のuguisuへ行きました。

友達が発見した、住宅街にあるカフェです。カフェと言っても、夜はワインとフレンチを楽しめます。 テーブルが3席であとはカウンターの小さなお店、アンティークっぽい家具が落ち着きます。テーブルには古い『ジャズ批評』や、パロル舎から出ている萩原朔太…

老辺餃子館へ行きました。

ギョーザ事件には戦慄させられたものの(前の会社の社食の揚げギョーザが明らかに同種の冷凍ギョーザだったため)、新聞やテレビの連日に及ぶ報道に、すっかり洗脳されてしまいました。餃子が食べたい…ギョウザガタベタイ…同じ思いにとりつかれた人は多いら…

東直子『とりつくしま』を読みました。

とりつくしま作者: 東直子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/05/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (41件) を見る先日この本を探して、会社帰りに新宿の某書店に行きました。 「現代文学」の「女流作家」の棚で「は」行…

渡辺ペコ、何度も読んでしまいます。

東京膜 (クイーンズコミックス)作者: 渡辺ペコ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/01/19メディア: コミック購入: 5人 クリック: 67回この商品を含むブログ (128件) を見る『東京膜』、リアルで肩肘をはらない空気感が好きです。 少女マンガで男が出てきて…

そして恒川光太郎といえば、『夜市』です。

夜市作者: 恒川光太郎出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/10/26メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 96回この商品を含むブログ (203件) を見るデビュー作でありホラー小説大賞を受賞、直木賞の候補にもなった『夜市』。 現の者ではない物の怪たちが催す…

恒川光太郎『秋の牢獄』を読みました。

秋の牢獄作者: 恒川光太郎出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/11メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 51回この商品を含むブログ (72件) を見る今、新刊を心待ちにしている唯一の作家です。 ホラーと神話の要素を織り交ぜた、現代文学では他に類を見ない…

グルメと漫画。

よしながさんには負けそうですが、わたしも食べることが大好きです。1万円のシャツを買うのには悩むのに、1万円の飲食代は惜しみません。なので、食について語った漫画も大好きです。 初めて読んだグルメ漫画といえば、『ミスター味っ子』。茄子のミートソ…

よしながふみ『愛がなくても喰ってゆけます。』を読みました。

愛がなくても喰ってゆけます。作者: よしながふみ出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2005/04/16メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 7人 クリック: 164回この商品を含むブログ (510件) を見る著者の分身であろう女性漫画家Yながとその仲間たちが、都内の…

本棚妄想。

私の部屋には本棚がありません。 幼い頃から長年、本はすべて積んでおく、あるいはたてかけておくという杜撰なスタイルをとっています。かといって蔵書は決して少なくはないので、歴代どの部屋もおしゃれなインテリアとは無縁、たいへん雑多なことになってい…

吉野朔実『本を読む兄、読まぬ兄』を読みました。

本を読む兄、読まぬ兄 [吉野朔実劇場]作者: 吉野朔実出版社/メーカー: 本の雑誌社発売日: 2007/06/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (50件) を見る「本の雑誌」で連載されている「吉野朔実劇場」の最新作。これは本にまつわ…

森見登美彦『太陽の塔』を読みました。

太陽の塔 (新潮文庫)作者: 森見登美彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/05/30メディア: 文庫購入: 74人 クリック: 444回この商品を含むブログ (734件) を見るひと言で言うと、オタク大学生が片思いの女の子を追って迷走する物語なのですが、個性的とは思…

西原理恵子『毎日かあさん4 出戻り編』を読みました。

毎日かあさん4 出戻り編作者: 西原理恵子出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2007/07/20メディア: 単行本購入: 15人 クリック: 105回この商品を含むブログ (251件) を見る『毎日かあさん』シリーズを読むと、単純に自分の子どもが欲しくなります。 子を持た…

吉田修一『悪人』を読みました。

紋切り型の就職活動に馴染めず、かと言ってたいした将来の指針もなく、単位もとりきりヒマをもてあましていた大学4年生の1年間、わたしはアルバイト先であった市ヶ谷の編集プロダクションに入り浸っていました。 その編プロは某情報誌の新刊紹介コーナーの…

池澤夏樹『きみのためのバラ』を読みました。

きみのためのバラ作者: 池澤夏樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/04メディア: 単行本 クリック: 21回この商品を含むブログ (40件) を見る検定試験を目前に控えているのにも関わらず、誘われればほいほいついていくので、勉強がまったく進んでいません。…